2015年5月18日月曜日

5/17 日記

愛知県は犬山市にある桃太郎神社というところに行った。電車で近くの駅まで行ってそこから歩くのがいいかと思ったが、駅からはかなり距離があったので自転車で行ったのは正解だった。
やや階段を登ったところにある神社には桃太郎一行や赤鬼青鬼のモニュメントがたくさん並んでいた。どれもシュルレアリスムという言葉がピタリと当てはまるような造形でなかなか見ていて楽しかった。
まぁそんな神社なので、人なんて全然いないようなマイナーなところをイメージしていたが、思いの他人が多くて困惑していた。そしてそのほとんどが子供連れと恋人たちであった。居づらさを少々感じながらもとりあえず賽銭を投げる。賽銭箱には無病息災と子供の安全を願う?効果があると書いてあってなるほどと納得した。俺は15円を投げ込み、とりあえず無病息災だけを祈っておいた。
その神社には宝物館というものがあり、桃太郎に関する歴史的な物品が収められているということだった。入るのに200円かかるということで少々戸惑ったが、珍しいもの見たさに払って中へ入った。
そこには鬼のミイラの写真やら鬼の金棒など胡散臭いものが展示されていて、オカルトが好きな人間(自分も含めて)はそこそこ楽しめるなという感じだった。
鬼の珍宝というものが展示されていた。要は20cmほどの男根の形をした石なのだが、明らかにここのメインなんだろうなという雰囲気を放っていた。カップルで見ればさぞ盛り上がる(むろんその夜も)のだろうが、いかんせん話す相手もいない状態なので神妙に見入っていた。ちなみにその横には犬に食いちぎられた鬼の珍宝の化石なるものがあり、それに関しては男根というわけでもなく、ひたすら謎であった。
後は、鬼ヶ島の石というのがあった。炭のような色の黒いぼこぼことした石で、なぜこんなに黒いかというと「鬼ヶ島に悪者が二度と住まないように焼き払われたから」だという。妙にストーリー性のある話に納得する自分と、ただの溶岩質の岩石だろうと冷静に思う自分がぐるぐる渦巻いていた。これから黒いものを見た時は悪者が住み着かないように焼き払われたからだと思おう。そうしよう。
神社の階段を降りると売店やおみやげ屋が沢山並んでいた。そこで一番安い五平餅をオーダーし、ペットボトルの茶をそのまま注いだのではないかという味がする冷たい緑茶と味わった。周りは親子連ればかりで、やや怪奇の目で見られていたかもしれないが気にしない。
そのままそこに座って黄昏れようにも、川やらなんやらが見えるわけでもないのでそそくさとその場を後にした。
帰り際に見た、木曽川を渡す橋から見える犬山城はたくましくそびえていて立派だった。家に帰ってテレビに目をやると、バナナのCMが放映されていた。外国人の女性がバナナを齧るというだけの内容。フロイトもビックリの露骨な…言うなれば「男根商法」じゃないか。
兎角、喉が渇いたので台所に行くとバナナが置いてあって、黒点がなかなかに増えていた。世間ではこれをスイートスポットとかシュガースポットとかいうらしい。しかし俺は今日鬼ヶ島の真っ黒な石を見てきたのだ。悪者がバナナの上に住み着かないように焼き払われたのだろうな、というわけのわからない念を思い浮かべながら食べたそれは甘かった。

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